Q1:小さな子どもや妊婦が皮ごと食べても本当に残留農薬の影響はありませんか?
A1:国内で適法に流通しているぶどうであれば、乳幼児や妊婦が皮ごと摂取しても健康に悪影響を及ぼすレベルの農薬が残留している可能性は極めて低いです。前述の通り、日本の残留農薬基準は極めて安全マージンを広く取って設定されており、生育中の袋掛けによって直接の薬剤付着も防がれています。気になる場合は、流水で20〜30秒しっかりと洗い流せば、表面の汚れと共に外因性物質の大部分を除去できます。
Q2:皮ごと食べられるはずの品種なのに、皮に渋みや硬さを感じるのはなぜですか?
A2:主な原因は「収穫時期のズレ(熟度不足)」または「樹の若さ・天候不順」です。ぶどうは熟度が進むにつれて果皮のタンニン(渋み成分)が分解され、糖度が増して皮も柔らかくなります。しかし、天候不順の年に無理に早期出荷されたものや、日光の当たりにくい房の奥の粒は、皮が厚く渋みが残る場合があります。選ぶ際は、粒の大きさが均一で、軸がみずみずしい緑色をしており、品種本来の色(緑系ならやや黄色みがかったもの、黒系なら漆黒に色づいたもの)を選ぶと完熟の証となります。
Q3:房から実がポロポロ落ちてしまうぶどうは傷んでいるのでしょうか?
A3:一概に傷んでいるとは言えません。ナガノパープルなどの一部の品種は、完熟すると自然に粒が軸から外れやすくなる「脱粒(だつりゅう)」という生理現象を起こしやすい性質を持っています。軸の切り口が茶色く枯れ果てて異臭がする場合は鮮度落ちですが、粒自体にハリがあり、軸がまだ青々としている状態での脱粒は、むしろ樹上で限界まで甘く熟したサインであることも少なくありません。