2026年現在、日本の暴力団組織は壊滅的な状況にある。構成員は激減し、かつてのような派手な抗争は影を潜めた。しかし、その代わりに台頭したのが、実態の見えない「半グレ」や、国境を越えて活動するサイバー犯罪グループだ。
こうした新世代の犯罪組織が、実は後藤がカンボジアや東南アジアに開拓したルートを再利用しているという指摘がある。暗号資産を使ったマネーロンダリングや、現地の不動産投資を通じた資金洗浄。後藤が敷いたレールの上を、名前も知らない若者たちが走り抜けている。彼は引退した身でありながら、現代の国際組織犯罪の「グランドデザイン」を描いた先駆者となってしまった。