キャストの豪華さだけで数字が取れた時代は終わった。今期の視聴率ランキング上位に並ぶ作品の共通点は、何よりも「脚本の面白さ」である。安易な原作モノの映像化に対する批判が相次いだ反省からか、今秋はオリジナル脚本の比率が例年に比べて高い。
視聴者は目が肥えている。伏線の回収が甘かったり、キャラクターの行動に一貫性がなかったりすれば、すぐに実況スレッドで手厳しい批判に晒される。逆に、緻密に構成された脚本であれば、無名の若手俳優が主演であっても数字は右肩上がりに伸びていく。この「コンテンツ本位」の姿勢こそが、今期のドラマシーンを健全化させている最大の要因だ。