日本人が思い描く「飄々」の象徴的アイコンといえば、国民的映画シリーズ『男はつらいよ』で車寅次郎を演じた名優・渥美清の佇まいだろう。フラリと旅に出てはフラリと戻り、悲哀や悩みを抱えながらも表面上はどこまでも軽やか。彼の演じた寅さんの生き様には、執着を捨てて他者に微笑みをもたらす人情と自由が同居していた。
現代における男女別の性格特徴を分析すると、この性質はより多様な彩りを見せる。男性の場合、損得勘定や出世競争から一歩引き、己の趣味や価値観をマイペースに貫く姿が「頼もしくも愛くるしい」と評価されやすい。一方、女性の場合は、他人の噂話やSNS上の比較文化に決して乗っからず、どんな状況でも感情が安定している凛とした強さとして立ち現れる。男女問わず、他人に承認を求めない自立心こそが、周りを引き寄せる無言の引力となっている。