伝統の味を守りつつ、街のクリエイティビティは止まらない。現在、香港のストリートを席巻しているのは、従来のプレーンやチョコレートの枠を遥かに超えた新世代のハイブリッドフレーバーだ。塩漬け卵黄(鹹蛋)ペーストを練り込んだ濃厚な甘じょっぱ系や、高級黒トリュフを散らした贅沢な逸品、さらにはタピオカ粉や求肥を忍ばせて極限まで弾力を高めた「超モチモチ派」まで、多彩なバリエーションが競い合っている。
飲食・製菓産業(Food & Beverage Industry)の急激な技術革新と若手パティシエの参入により、冷たい自家製ジェラートを熱々のワッフルで包み込むパフェスタイルや、ヴィーガン対応のオーツミルク生地など、健康志向と写真映えを両立したネオ屋台が続々と誕生している。単なるノスタルジーにとどまらず、時代に合わせて絶えず脱皮を繰り返す柔軟性こそが、このスイーツが色褪せない最大の理由だ。