男ばかりの四兄弟。その次男として生を受けた。家の中は常にエネルギーに満ちあふれ、静かな時間など瞬く間に吹き飛ぶような毎日だったという。兄弟間の喧嘩は日常茶飯事。限られたおもちゃやテレビのチャンネルを巡り、本気でぶつかり合う中で、彼は自然と物事の距離感や他人の感情を察知する鋭い観察眼を身につけていった。
母親は非常に躾に厳しく、礼儀や挨拶には徹底したこだわりを持っていた。どんなに外で暴れて帰ってきても、家の中では「自分のことは自分でする」という鉄則が徹底されていた。この温かくも厳格な家庭の教えこそが、のちに多忙を極める芸能生活においてもブレない、地に足のついた金銭感覚や謙虚な人間性を形成する大きな礎となったのは間違いない。