衆議院と参議院のキャラクターの違いは、議員を選出する選挙制度の違い 小選挙区と比例代表の設計からも色濃く生み出されています。
衆議院の選挙は「小選挙区比例代表並立制」です。全国289の小選挙区では「1つの選挙区から1人しか受からない」熾烈な勝負が繰り広げられます。この仕組みは、政権担当能力を持つ二大政党に有利に働き、政権交代を起こしやすいダイナミズムを生む一方で、落選候補に投じられた大量の「死票」が発生しやすい弱点があります。
これに対し、参議院の選挙制度は「選挙区(都道府県単位および合区)」と「全国比例代表」で構成されます。特に比例代表では有権者が「政党名」だけでなく「個人名」を直接書いて投票できる非拘束名簿式が採用されています。その結果、医師会、農業団体、労働組合などの職能団体代表や、全国的な知名度を持つ元アスリート、文化人、特定の政策課題に特化した専門家が議席を得やすい構造になっています。
また、被選挙権の年齢制限において衆議院が25歳以上であるのに対し、参議院が30歳以上と高めに維持されている背景にも、若さゆえのフットワークよりも「社会経験に裏打ちされた見識の深さ」を期待する制度設計意図が明確に反映されています。