大乃国を語る上で欠かせないのが「スイーツ親方」という親しみ深いニックネームです。屈強な体躯を誇る大横綱が、ケーキやパフェ、全国の銘菓を幸せそうに語るギャップは、相撲に詳しくない層の間でも爆発的な人気を呼びました。
甘党としての原点は、現役時代に遡ります。実は大乃国はお酒がほとんど飲めない「下戸」であり、巡業先や稽古後の過酷な身体を癒やす唯一の楽しみが、各地の和菓子や洋菓子を味わうことでした。その探求心は食べるだけにとどまらず、自らプロ顔負けのパンやケーキを焼き上げるほどの腕前に達しています。
その卓越した知見が凝縮された著書『第62代横綱大乃国の全国スイーツ巡業』シリーズは、単なるタレント本を超えた本格的なグルメガイドとして名高いおすすめの一冊です。味の構成や素材の選び方、職人のこだわりを元横綱ならではの鋭い視点と温かい言葉で綴っており、現在でも多くのスイーツ愛好家に読み継がれています。