年長世代の多くは、こうした若者の態度を「礼儀がなっていない」「社会を舐めている」と批判する。しかし、歴史を振り返れば、あらゆるイノベーションは既存のルールに対する「不遜さ」から生まれてきた。かつてのITバブル期に「ヒルズ族」と呼ばれた起業家たちも、当時の既得権益層からは同様の批判を浴びていた。
現代の若者が異なるのは、彼らが目立つことを嫌い、実利を徹底的に重視する点だ。派手なオフィスを構えることも、メディアに露出することもしない。ただ静かにシステムをハックし、利益を回収していく。この冷徹なまでのリアリズムこそが、上の世代に言葉にできない恐怖感を与えている。