1996年に放送を開始したテレビアニメ版は、読売テレビとアニメーション制作会社トムス・エンタテインメントの強力なタッグによって、驚異的なロングランを記録している。毎週の放送を支える現場には、アニメならではの厳格な演出ルールが存在する。
象徴的なのが「黒い犯人」のシルエット描写だ。原作漫画の表現を映像化するにあたり、視聴者に性別や体格を過度に特定させないための独特な陰影処理が編み出された。さらに、大野克夫による哀愁と疾走感が同居したメインテーマ曲は、アレンジを変えながら30年近く劇伴のアイコンとして君臨している。
日本の激動するアニメーション産業において、長寿シリーズのクオリティを維持し続けることは並大抵ではない。読売テレビのプロデューサー陣とトムス・エンタテインメントの制作陣が貫く「子供騙しにしないリアルな犯罪心理描写」と「テンポの良い日常描写」の絶妙なバランスこそが、時代や世代が入れ替わっても色褪せない人気の秘訣となっている。