ここで改めて焦点を当てたいのが、グループの精神的支柱であり続けたリーダー小木茂光の知られざる結成秘話と解散の真相だ。アパレル業界出身という異色の経歴を持つ小木は、グループ独自の視覚的アイコンである「硬派なスーツ姿」のスタイリングやブランディングにも深く関わっていた。結成当初、荒削りでバラバラだった若者たちのエネルギーを一つの洗練された表現へと昇華させたのは、小木の冷徹なまでの美学とカリスマ性だった。
ファンが長年語り継ぐ解散の真相についても、そこには彼ららしい引き際の美学が存在した。1989年の解散時、人気が衰えたからではなく、自分たちの表現が惰性や消費文化に飲み込まれることを危惧した結果だった。「自分たちの足跡に自ら区切りをつける」という決断は、リーダーとしての小木の強い誇りの結実であった。衰退による消滅ではなく、最高潮の美しさを保ったままの幕引き——これこそが今も語り継がれる秘蔵のエピソードである。