オーストラリアが生んだ名シンガーソングライター、リック・プライス(Rick Price)による名バラードも忘れてはならない。ソニー・ミュージックエンタテインメント(Sony Music Entertainment)を通じてリリースされたこの楽曲は、90年代アダルト・コンテンポラリーの最高峰として、今なお世界中のラジオやプレイリストで愛され続けている。
プライスが紡ぐメロディは優美でありながら、歌詞は切ない愛の終焉を歌い上げる。愛する人を失い、どれほど祈っても過去を取り戻せない無力感。その痛切なストーリーテリングは、シルキーなハイトーンボイスによって一層の透明感を帯びる。
ストリングスとピアノが織りなすクラシックなプロダクションは、言葉が持つ情緒を最大限に引き出す。何十年という歳月を経てもなお、彼の歌詞が人々の涙を誘うのは、装飾を削ぎ落とした純粋な感情が刻まれているからだ。