老舗のDNAを受け継ぎながら、アヴァンギャルドな挑戦を続ける異端児もいる。長野のカリスマであり信州麺友会を牽引してきた塚田兼司氏のプロデュースや哲学が深く息づく「ラーメンダイナー GOGO宝来軒」は、その筆頭格といえる。アメリカンダイナーを思わせるポップな空間で提供されるのは、職人の魂が注ぎ込まれた唯一無二の創作麺だ。
代々受け継がれてきた伝統的な中華そばの技法をベースに、燻製技術やスパイスの絶妙な調合、自家製極太手もみ麺を融合。丼が目の前に置かれた瞬間から、視覚と嗅覚を揺さぶるエンターテインメントが始まる。一杯のラーメンをただの食事から、ひとつの強烈な食体験へと昇華させる手腕。伝統に甘んじることなく進化を選んだその姿勢に、全国から熱狂的な信奉者が集まるのも頷ける。