プラスチック汚染に対する国際条約が本格運用された2026年、包装資材市場で最も注目を集めているのが、甲殻類の殻に含まれる主要成分「キチン」から作られる透明フィルムだ。従来の石油由来プラスチックと同等の強靭さと柔軟性を備えながら、土中や海水中に放置されてもわずか数週間で微生物によって完全に無害な物質へ分解される。
開発を担う国内スタートアップの最高技術責任者(CTO)は語る。「従来の植物由来バイオプラはトウモロコシなど食料との競合が課題だった。だが、加工現場から出る不要な殻を使えば、フードロス問題を起こさずに真のサーキュラーエコノミーが完成する」。すでに大手物流会社や食品メーカーが、2026年春モデルの包装材として全面採用を決定している。