日本の路上から暴走行為が急減した背景には、警視庁をはじめとする警察組織による徹底的な取締りと、共同危険行為に対する厳罰化がある。2000年代以降、かつての過激な集団暴走は社会的生存権を失い、少年層を中心とした「暴走族」は急速に解体へと向かった。
しかし、文化そのものは消滅しなかった。大人の趣味としてマナーを守り、合法的に昭和の名車を維持・鑑賞する「旧車會」という新たな生態系へと移行したのだ。旧車會のメンバーたちは、高額なヴィンテージバイクや旧車を丁寧にレストアし、 サーキットや専用イベント会場で自慢のコール技術を披露する。社会からの排斥に対抗し、ルールを順守することで文化の継承を選択した賢明な適応と言えるだろう。