「どんなに高価な製品を使っても、塗り方と成分の組み合わせを間違えれば効果は半減します」。テレビやYouTubeなど多方面で活躍する皮膚科医の友利新氏は、過度な乾燥に悩む現代人に向けて警鐘を鳴らす。多くの人が陥りがちな落とし穴は、肌が完全に乾ききった状態で塗布してしまうことだという。
プロが推奨する乾燥肌対策の最大の裏ワザは、入浴後「わずか3分以内」の水分が残った肌に即座になじませるインバス・直後ケアの実践だ。皮膚の角層が水分を含んで柔らかくなっているタイミングで塗布することで、水分の蒸散を防ぐエモリエント膜が効率よく形成される。さらに、手のひらで温めてから包み込むように塗る「温感プレス」を重ねることで、浸透感は劇的に変わる。
また、話題の高保湿ボディクリームを選ぶ際に注意したいのが、配合成分の「真実」である。単に油分で蓋をするワセリン系の処方と、角層内部の細胞間脂質を補う成分とでは、肌へのアプローチが根本から異なる。特に注目すべきは、肌本来のバリア機能をサポートするセラミドだ。ひとくちにセラミドと言っても、ヒト型セラミドや擬似セラミドなど種類は多様であり、自身の肌質に合わせた配合を見極めることが真の潤いへの近道となる。