SNSのプロモーションを見て購入した多くの人が直面するのが、「痛くて使い続けられない」「毛が濃くなった」という想定外の違和感です。皮膚科医の見解や毛髪科学のデータから、噂の真相を紐解きます。
まず「肌が痛い」「ヒリヒリする」という現象は、毛だけでなく肌の最外層である角質層が強制的に剥離されたサインです。表皮の厚さはわずか約0.2ミリ、その表面を守る角質層に至ってはラップ1枚分(約0.02ミリ)ほどしかありません。ガラス板やヤスリで円を描くように往復摩擦を加えれば、保護バリアはひとたまりもなく削り取られ、剥き出しになった未熟な細胞が空気に触れて炎症反応を起こします。
次に「毛が濃くなる」という噂の正体ですが、医学的にこする行為そのもので毛母細胞が活性化して毛が太くなることはありません。真実は、毛の切断面の形状変化による錯覚です。カミソリで剃った場合、毛は鋭角に斜めに切断されますが、摩擦パッドで千切り取られた毛先は平らで潰れた形状になります。その太い断面が皮膚表面から再び伸びてくる際、断面積が広く見えるため「以前より黒く太い毛が生えてきた」と知覚されるのです。
また、太く硬い毛に対しては摩擦力が負けてしまい、根本から千切れずに中途半端に引っ張られるだけで痛みを伴い、こするだけ脱毛 効果なしと感じるケースが多発しています。産毛にはある程度反応するものの、太い剛毛を処理しようと力を込めるほど、毛ではなく皮膚ばかりが削れるという構造的矛盾を抱えています。