この名曲を生み出したのは、森山直太朗と彼の盟友である作詞家・御徒町凧のコンビだ。二人が紡ぎ出す言葉は、常に人間の美しさと同時に、泥臭さや弱さを包み隠さず描き出す。
「くたばる喜びとっておけ」というフレーズに象徴されるように、彼らは安易なポジティブシンキングを押し付けない。「頑張れ」とか「明日はいいことがある」といった無責任な応援歌が溢れる中で、この曲は徹底的に聴き手の絶望に寄り添う。死ぬことすらも「最後の楽しみに取っておけばいい」とする独自の死生観が、結果として「じゃあ、とりあえず今日だけは生きてみるか」という小さな一歩に繋がっていく。