死柄木弔が駆け抜けた破壊の道程は、決して肯定されるべきものではありません。数万人規模の被害を出し、平和な社会を混沌へと陥れた彼の罪は、命をもって清算されるのが物語の必然でした。
しかし、緑谷出久というひとりのヒーローが「それでもお前の痛みを無視しない」と手を伸ばしたことによって、志村転弧という孤独な魂は、最後に確かに救われました。全てを拒絶して破壊しようとした怪物が、最期に遺した「お前もせいぜい頑張れや」という言葉。
それは、ヒーロー社会が抱え込んできた無関心という病理に対する痛烈な警鐘であると同時に、他者と真に向き合うことの困難さと尊さを、今を生きる私たちに強く訴えかけています。 (出典: し が らき と むら(Yahoo!ニュース))
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