果樹の防鳥ネット完全攻略!鳥害を防ぐ目合いと失敗しない張り方

果樹の防鳥ネット完全攻略!鳥害を防ぐ目合いと失敗しない張り方

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「頑丈な網で樹木をすっぽり覆ったのに、翌朝にはネットの内側でヒヨドリが実をついばんでいた」――SNSや園芸コミュニティ、知恵袋などの相談窓口には、毎年収穫期になるとこのような悲痛な投稿が相次ぎます。農研機構(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)が公開している鳥獣害対策指針や、鳥害対策に詳しい専門家の現地調査データを精査すると、防鳥ネット失敗する理由には明確な3つの共通項が存在することが判明しました。

第1の理由は、「ネットと果実の距離(クリアランス)がゼロになっていること」です。ネットを樹木に直接風呂敷のように被せる「直掛け」を行った場合、鳥はネットの外側に留まり、網目の隙間から器用に鋭いくちばしを差し込んで果実をつつきます。特にハシブトガラスやヒヨドリは、ネット越しに体重をかけて果実へ押し当て、果汁を吸ったり実をちぎり取ったりします。これは「ネットを破って侵入した」のではなく、「ネット越しに嘴が届いて破壊された」状態であり、外装の破網と誤認される典型例です。

第2の理由は、「鳥の侵入経路を『上空』だけに限定して警戒していること」です。カラスやムクドリ、キジバトなどは警戒心が強く、ネットの上部に直接飛び込むこと以上に、一度地面に着地してから裾のわずかな浮き上がりをくぐり抜けて侵入する歩行習性を持っています。裾がペグで固定されていなかったり、風でめくれ上がっていたりすると、そこは鳥にとって格好の通用口となります。

第3の理由は、「ネットの耐用年数超過による物理的強度の劣化」です。後述するように、ホームセンターで流通する格安の極細ポリエチレンネットは、強い紫外線に晒されるとわずか1〜2シーズンで引張強度が著しく低下します。劣化して脆くなった網糸は、大型のカラスが着地した際の爪の引っ掛かりや、くちばしの一撃でいとも簡単に引き裂かれてしまいます。

森 瞳
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森 瞳

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