竹財輝之助の俳優人生は、決して順風満帆なエリートコースだけを歩んできたわけではありません。1980年4月7日生まれ、熊本県出身で身長178cmという恵まれた体格を持つ彼は、大学在学中にモデルを志して上京し、レッスンとオーディションに明け暮れる若い頃を過ごしました。
大きな転機となったのは、2004年にテレビ朝日系で放送された特撮ドラマ『仮面ライダー剣(ブレイド)』の白井虎太郎役での俳優デビューです。主人公たちを温かく支える心優しい青年役を演じ、特撮ファンを中心に若手俳優として一躍脚光を浴びました。その後、2007年にはDREAMS COME TRUEの名曲を映画化した『未来予想図 〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜』で数千人のオーディションを勝ち抜き、ヒロインの相手役に大抜擢されます。
しかし、王道の好青年役にとどまることなく、彼は小劇場やインディペンデント映画、単発ドラマの現場で着実に泥臭い演技経験を蓄積していきました。その蓄積が爆発的な結実を見せたのが、2018年の主演ドラマ『ポルノグラファー』(FOD)です。スランプに陥った官能小説家・木島理生役を演じた竹財輝之助は、眼鏡の奥に潜む底知れぬ孤独と危うい色気、そして繊細な感情の揺れを圧倒的なリアリズムで体現しました。同作は日本国内のみならずアジア圏全域で社会現象的なヒットを記録し、40代を前にした彼を「唯一無二の色気を持つ名優」として再定義させる決定打となったのです。