原作漫画の終章(ブラジル編〜Vリーグ編)で明かされた孤爪研磨の卒業後のプロフィールは、多くの読者を心地よく裏切る劇的な進化を遂げていました。高校卒業後の2018年時点(22歳)において、公式記録として明記されている彼のステータスは以下の通りです。
まず本業の基盤として文系大学に在籍する現役大学生でありながら、個人投資家(株式トレーダー)としての活動を開始。さらに、動画プラットフォームで絶大な人気を誇るプロゲーマー「kodzuken」としてゲーム実況や大会出場を行い、若年層を中心に圧倒的なインフルエンス力を獲得しています。そして何より特筆すべきは、自身が立ち上げた有限会社「Bouncing Ball」の代表取締役社長を務めている点です。
音駒高校時代、常にスマートフォンや携帯ゲーム機を手放さず、チームメイトからも「研磨はゲームさえあれば生きていける」と評されていた少年が、そのゲームへの没頭力と情報処理能力をそのままビジネスの世界へとシームレスにスライドさせました。決して世俗的な出世欲や権力欲からではなく、「退屈を避け、面白いことにリソースを投じる」という彼独自の内発的動機が、驚くべきキャリア形成を結実させたのです。