華やかな東京の喧騒を離れ、静岡県伊豆の国市へと生活の拠点を移したのは今から30年以上前のこと。脚本家であり演出家としても知られる夫・河野洋とともに築き上げたその暮らしは、都会の芸能生活とは対極にある素朴さと温もりに満ちている。
地元の新鮮な野菜を買い出し、四季の移ろいを肌で感じながら台所に立つ。地域の人々と挨拶を交わし、時に世間話に花を咲かせる。夫と二人三脚で歩むこの穏やかな環境こそが、彼女の心身を支える最大のエネルギー源となっている。メディアが詮索するような孤独な闘病生活などそこにはなく、互いを思いやる夫婦の笑顔が日常の中に溶け込んでいる。