非鉄金属セクターの宿命とも言えるのが、国際商品市場における銅相場の乱高下だ。ロンドン金属取引所(LME)の銅価格は、脱炭素化に伴う電化需要と世界的なサプライチェーンの偏在によって、ボラティリティの高い状態が続いている。通常であれば資源価格の下落は業績の押し下げ要因となるが、同社はこの構造的リスクの克服に舵を切ってきた。
従来の製錬事業から、高次元の加工・リサイクル事業へと収益の軸足をシフトさせたことで、銅価格への依存度はかつてないほど低下している。資源価格が下落した局面でも、先端材料部門の高いマージンが下値を支える防空壕の役割を果たしており、決算発表のたびにボラティリティ耐性の高さが確認されている点は、長期投資家にとって好材料だ。