芦屋市六麓荘町の真実|コンビニ不可の建築協定と大富豪が暮らす理由

芦屋市六麓荘町の真実|コンビニ不可の建築協定と大富豪が暮らす理由

芦屋市六麓荘町の真実|コンビニ不可の建築協定と大富豪が暮らす理由の基本情報から最新動向までを徹底的にカバーしました。

六麓荘町を実際に歩き、不動産関係者や近隣関係者の証言を丹念に拾い上げていくと、外部の人間が想像する「不便さ」に対する住民たちの全く異なる受け止め方が浮き彫りになります。

大手不動産仲介のベテラン担当者は、かつて取材に対してこう明かしています。

「初めて六麓荘の内覧に来られた富裕層の方のなかには、『一番近いコンビニまで車で5分以上かかるのか』と驚かれる方もいます。しかし、真にこの街を求める資産家は、不便さこそを歓迎するのです。コンビニがあるということは、不特定多数の部外者が立ち寄り、深夜にエンジン音が響き、ゴミが散らかるリスクを意味します。商業施設を一切排除した結果手に入る『究極の静寂と防犯性』に、数億円の対価を支払っているのです」

現地を観察すると、街区のいたるところに私設の監視カメラが配置され、大手警備会社のパトロールカーが静かに巡回を繰り返しています。道路には違法駐車や通過交通が一切なく、部外者の車両が迷い込めば一目でそれと分かるほど見通しが良い。欧米の富裕層エリアに見られる物理的なゲート(門扉)こそありませんが、街全体が心理的・社会的な「インビジブル・ゲーテッドコミュニティ(見えない閉鎖型都市)」として完結しているのです。

地元の長寿世帯の手記や地元誌のアーカイブを紐解くと、「庭の松の木1本を剪定するにも、街の美観を崩さないよう神経を使う」「落ち葉の掃除ひとつ怠ることは恥とされる」といった言葉が散見されます。ここに暮らす人々にとって、豪邸は単なる富の誇示の対象ではなく、街の歴史的資産の一部を一時的に預かっているという当事者意識が根付いているのです。

中島 亮太
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中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。