ネット上の5chまとめスレッドやSNSでは、定期的に「徳勝もなみはすでに出所して普通に暮らしているのではないか」という真偽不明の噂が浮上します。しかし、これらは少年院制度と司法精神医療の法的手続きに対する誤解から生じているケースが大半です。
加害少女が送致された「第3種少年院(旧・医療少年院)」は、心身に著しい障害や特異な精神病理を抱えた少年を専門に収容する施設です。通常の少年院とは異なり、精神医学的治療と行動観察が最優先されます。法的には原則20歳までの収容ですが、重大な精神障害が改善せず社会に危険を及ぼす恐れがある場合、家庭裁判所の決定を経て最長26歳まで収容継続することが法律上認められています。
加害少女は1998年度生まれであるため、暦年上の計算に基づけば26歳の上限年齢に到達する時期を迎えています。しかし、少年院の収容上限を迎えたからといって即座に野に放たれるわけではありません。自他を傷つける危険性が極めて高いと精神保健指定医が判断した場合、知事権限による精神保健福祉法に基づく「措置入院」などの公的医療保護手続きへシームレスに移行されるのが通例です。ネット上に流布する「一般社会で身元を隠して自由に生活している」といった短絡的な言説は、法的現実とは乖離したデマであると言えます。