時計の針を2000年代中盤に戻そう。吉本興業に所属し、NSC東京校8期生として産声を上げた「ですよ。」は、突如としてお笑い界のど真ん中に現れた。火付け役となったのは日本テレビ系の伝説的ネタ番組『エンタの神様』だ。ラッパー風の出で立ちでステージを縦横無尽に跳ね回り、理不尽な日常のミスを謝罪するフリをして開き直る。その様式美は瞬く間に全国の茶の間を席巻した。
続いてフジテレビ系『爆笑レッドカーペット』などでも存在感を発揮。瞬発力が命となるショートネタ全盛期において、彼の放つリズムネタは中毒性の塊だった。「ですよ。最近、〇〇なんですよ〜」「あいとぅいまてぇ〜ん!」という極めてシンプルなコール&レスポンス。日本の芸能界が空前のお笑いバブルに沸く中、彼はピン芸人として確固たるアイコンの座を射止めたのである。