取材班が現地に足を運ぶと、平日午前からシニア層や小さな子どもを連れた保護者で駐車場が埋まり始めていました。ザ・モール郡山現在の様子を一言で表すなら、「過度な華美さを脱ぎ捨て、地域インフラとして最適化されたモール」です。
特に賑わいを見せているのが、1階のザ・モール郡山フードコートです。人気ファストフードチェーンや手頃なうどん店、ラーメン店が並び、昼時には席を確保するのが困難なほどの活況を見せています。地元利用者に話を聞くと、率直な声が返ってきました。
「アパレル店が減ったときは本当に潰れるのかと心配しましたが、日用品の買い物や子どもの食事には欠かせない場所です。イオンやうすい百貨店とは違う、普段着で行ける安心感がある」(40代・主婦)
一方で、ザ・モール郡山ネットの評判を調べると、ポジティブな意見ばかりではありません。「以前のようなワクワク感が薄れた」「空き区画が埋まっても、どこにでもあるチェーン店ばかりで個性に欠ける」といった手厳しい指摘も散見されます。かつて流行の最先端を発信していた平成のショッピングモールが、令和の成熟期において直面する「日常への埋没」という課題が生々しく浮き彫りになっています。