孫正義氏の不動産ポートフォリオは、東京・港区だけに留まりません。ソフトバンクがグローバルなテック投資を加速させるプロセスにおいて、国内外の要衝に戦略的な拠点を取得してきました。
その筆頭が、米カリフォルニア州ウッドサイドに位置する大邸宅です。シリコンバレーの中心部に隣接するこの超高級住宅地で、孫氏は2012年後半に約9エーカー(約3万6,000平方メートル、東京ドームのグラウンド面積の3倍弱)という広大な敷地を誇る邸宅を取得しました。購入当時の取引額は約1億1,750万ドル(当時の為替レートで約100億円超)に達し、当時の全米住宅取引額の史上最高記録を塗り替えたことで米メディアでも大々的に報じられました。
著名な新古典主義建築家アラン・グリーンバーグが設計を手掛けたこのウッドサイド邸には、巨大なメインハウスのほかにゲストハウス、プール、独立したテニスコート、整備された回遊式庭園が広がり、まさに世界屈指の資産家にふさわしい威容を誇ります。
また、日本国内のリゾート地としては、長野県軽井沢町にも広大な別荘を保有しています。旧軽井沢の緑豊かな森林地帯に佇むこの敷地は、数千坪規模に及ぶとされ、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏の別荘計画と並び、地元でも伝説的な存在として語り継がれています。東京の喧騒を離れ、極秘の役員合宿や中長期的な経営戦略を構想するための思索の場として活用されてきました。