縮みトラブルをテクノロジーの力で克服すべく、家電メーカー各社は乾燥機構の劇的な刷新を進めてきた。従来のヒーター式(約80℃以上の熱風で乾かす方式)から、エアコンと同じ原理で除湿しながら約60〜65℃の低温風で乾かすヒートポンプ乾燥技術へのシフトがその代表例だ。
パナソニック株式会社は、独自の「はやふわ乾燥 ヒートポンプ」を軸に、大風量で衣類を広げながらシワを抑えてふんわり仕上げる制御アルゴリズムを極限まで磨き上げている。熱ダメージを抑えつつ、乾燥時間を短縮する技術は業界随一の完成度を誇る。
対する日立グローバルライフソリューションズ株式会社は、時速約300kmの高速風を吹きかける「風アイロン」技術を進化させ、ヒートポンプと組み合わせた高効率モデルを展開。熱ではなく風圧でシワを伸ばし、アイロンがけの手間を極限まで削ぎ落とすアプローチを取る。
そしてシャープ株式会社は、プラズマクラスター技術による消臭・除菌機能を融合させつつ、ハイブリッド乾燥方式や無水乾燥技術でデリケートな衣類をやさしく包み込む独自のポジショニングを築いた。ドラム式洗濯乾燥機は今や、単なる乾燥機ではなく「高度な繊維トリートメントマシン」へと変貌を遂げている。