ハーフナー・マイクというサッカー選手の特異性は、単に身長194cmという数字の大きさだけにとどまりません。彼の真価が開花したのは、2010年から所属したヴァンフォーレ甲府時代でした。J2得点王に輝きチームをJ1昇格へ導いた原動力は、ハイボールの競り合いの強さに加え、足元に吸い付くような巧みなトラップと左足の鋭いシュート技術にありました。「大型選手は足元が不器用」という日本サッカー界のステレオタイプを、彼は見事に打ち破ったのです。
その実力は海を渡ったオランダでも証明されました。名門フィテッセに移籍後、強豪ひしめくエールディヴィジで2シーズン連続の2桁ゴール(2012-13シーズンには11得点)をマーク。現地サポーターやメディアからは「空中戦のモンスター」「エリア内の絶対的ターゲット」と称賛され、海外の反応でも屈指の高評価を勝ち取りました。アルベルト・ザッケローニ体制の日本代表でも通算18試合に出場して4得点を記録。ワールドカップアジア最終予選などで見せた高さの脅威は、今なおサポーターの記憶に鮮烈に刻まれています。