ネット上で囁かれる「銀座牛庵 閉店 理由」という不穏な検索動向。結論から申し上げますと、東銀座で30年以上暖簾を守る銀座牛庵は、現在も通常通り営業を続けています。移転もしておらず、創業以来の趣ある地下の古民家空間で、特選神戸牛を提供し続けています。
では、なぜこのような閉業・撤退の噂が独り歩きしてしまったのでしょうか。関係各所の取材や過去のネット上のログを検証すると、3つの明確な誤認要因が浮き彫りになりました。
第1の要因は、全国展開している大手外食チェーン「焼肉 牛庵」(ゼンショーグループ)の店舗再編やブランド転換報道との混同です。郊外型焼肉食べ放題の店舗が閉店・リニューアルするニュースが報じられた際、屋号の「牛庵」という名称の一致から、銀座の独立店である牛肉料理専門店が閉まったと早合点したユーザーが少なからず存在しました。
第2の要因は、感染症流行期や設備改修に伴って実施された「一時的なランチ休業」の記憶です。かつて同店が感染症対策や厨房設備のメンテナンスのために一時的に営業形態を変更した際、SNS上で「牛庵が閉まっている」「営業再開はいつになるのか」といった声が急増しました。その当時の投稿ログが検索エンジンにインデックスされ続け、誤った情報として現在も残留しています。
そして第3の要因が、ランチタイムにおける「あまりの完売スピード」です。同店の昼営業は午前11時30分から午後14時15分(L.O. 13:45)と定められていますが、仕込み分が完売した時点で店頭には「本日のランチは終了いたしました」という看板が出されます。早い日には12時台前半でこの看板が出るため、遠方から訪れたオフィスワーカーや観光客が「営業していない=閉店してしまったのではないか」と勘違いし、ネット上で拡散されたという経緯です。