ハンチングの恐ろしさは、単なる数値や部品の磨耗という机上の話にとどまりません。SNSや各種自動車コミュニティ、Yahoo!知恵袋などの投稿を紐解くと、ネットの反応異音エンストに関する切実な叫びが数多く可視化されています。
「右折レーンで対向車が途切れるのを待っていたら、突然タコメーターが跳ね上がり、驚いてブレーキを強く踏み込んだ瞬間に『プツン』とエンジンがストールした。後続車にクラクションを鳴らされ、パニックになった」「信号待ちのたびにエンジンが勝手に唸り声を上げ、周囲の歩行者から『威嚇空ぶかしをしている暴走ドライバー』のような冷たい視線を向けられて耐えられない」といった生々しい体験談が後を絶ちません。
首都圏の民間整備工場でチーフメカニックを務めるベテラン整備士は、次のように現場の実態を証言します。
「お客様の多くは『回転数がちょっと波打つだけだから、次の車検まで持たせたい』とおっしゃいます。しかし、車載コンピューターのダイアグノーシス(自己診断)ログを解析すると、すでに許容限界ギリギリまで補正を振り切っているケースが非常に多いのです。特に近年の省燃費車は限界までアイドリング回転数を低く設定しているため、ほんの少しのカーボン噛み込みでもストールに直結します。『たまに異音がする』『アクセルを離したときの減速感がギクシャクする』といった初期症状が出た時点で、すでに危険領域に入っていると認識すべきです」