映画界での評価を確定させた滝藤の名を、一気に日本全国の茶の間に知らしめたのが、2013年に放送されたTBS系日曜劇場『半沢直樹』である。彼が演じたのは、主人公・半沢の同期であり、出向先の圧迫面接やストレスで統合失調症を患う銀行員・近藤直樹役であった。
組織の不条理に押し潰されそうになりながらも、最後に男のプライドを取り戻して立ち上がる泥臭い演技は、社会人の共感を一手に集めた。息をのむような緊迫感あふれる長台詞と、目の動き一つで心情を表現する圧巻の演技力。この作品での好演により、彼は第78回ザテレビジョンドラマアカデミー賞助演男優賞を受賞。日本の芸能界において「最も多忙な名バイプレイヤー」としてのポジションを完璧なものにした。