梁山泊での修行風景において、アパチャイは兼一にとって最も恐ろしい存在として描かれる。というのも、彼はあまりにも身体能力が高すぎる上、相手を手加減して叩くという器用な芸芸(わざ)ができないのだ。寸止めしようとしても圧倒的な筋力と反射神経が勝り、一撃で兼一を臨床的死亡状態に追い込んでしまう惨劇が日常茶飯事であった。
彼の繰り出す膝蹴りや前蹴り、そして古式ムエタイの秘技はまさに一撃必殺。特に「アパパンチ」をはじめとする豪快な技の数々は、単なる破壊力だけでなく緻密な武術理論に裏打ちされている。馬槍月や拳聖といった宿敵との死闘で見せた極限の攻防は、彼の真の強さを証明する名シーンとして語り継がれている。