蚊アレルギーによる激しい腫れや水ぶくれを鎮めるには、清涼成分(メントール等)だけの市販薬では太刀打ちできません。炎症を根本から抑え込むステロイド外用薬(副腎皮質ホルモン)を速やかに使用するのが医学的な標準アプローチです。
市販のステロイド外用薬は強さに応じてランク付けされています。異常な腫れや硬結に対しては、ドラッグストアで購入可能な「ウィーク(弱い)」〜「ミディアム(普通)」、あるいは「ストロング(強い)」クラス(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルやヒドロコルチゾン酪酸エステルなど)が配合された製品を初期段階で短期間しっかり塗布するのが回復への近道です。顔面や陰部など皮膚の薄い部位には弱いランクを選び、腕や足の分厚い皮膚の硬結には適度な強さの薬を選択する必要があります。
市販薬で2〜3日様子を見ても腫れが引かない、患部が熱を持って赤みが拡大している、あるいは強い痛みを伴う場合は、医療機関を受診してください。受診すべき診療科は「皮膚科」が第一選択であり、子どもの場合はかかりつけの「小児科」でも適切な初期治療が受けられます。医療機関では、より抗炎症作用の高い医療用ステロイド外用薬の処方に加え、激しいかゆみをブロックする抗ヒスタミン薬の内服薬、細菌感染を併発している場合の抗菌薬(抗生物質)投与など、病態に応じた確実な処置が行われます。