ゴルフ場閉鎖後、広大な敷地の行方として選ばれたのが「メガソーラー(大規模太陽光発電所)」への転用でした。播州地域の山林を切り拓いて造られた約100万平方メートル規模の用地は、日当たりが良く、送電系統への接続(系統連系)の要件さえ整えば、再生可能エネルギー事業者にとって魅力的な開発候補地となります。
兵庫県神崎郡市川町のゴルフ場跡地においても、国内外の再エネ開発企業や特別目的会社(SPC)が関与する形でメガソーラー開発プロジェクトが推進されました。クラブハウスの解体やコース内の造成工事が進められ、フェアウェイだった緩斜面には無数のソーラーパネルが整然と設置されています。
一方で、近隣住民や自治体関係者の間では、山林伐採に伴う土砂災害リスクや景観破壊、豪雨時の保水力低下に対する懸念が議論されてきました。兵庫県では「太陽光発電施設の設置等に関する条例」等に基づき、防災調整池の設置や緑地率の確保、安全基準の遵守が厳格に求められており、事業者による環境アセスメントと定期的な保守点検が継続して行われています。