発熱時にまず押さえておきたいのが、首から手腕にかけて集中している上半身の特効穴です。いずれも自分自身や家族がすぐに触れられる位置にあります。
① 大椎(だいつい):熱の出口を開く最重要ポイント
首を前に曲げたとき、首の付け根に最も大きく突き出る骨(第7頸椎)のすぐ下にあるくぼみです。大椎は全身の陽気が集まる場所であり、熱を逃がす最大の急所とされています。熱がこもって苦しい時は、保冷剤をタオルで巻いて軽く当てたり、指の腹で円を描くように優しく圧迫します。なお、悪寒でガタガタ震えている段階では逆に蒸しタオル等で温めると効果的です。
② 風池(ふうち):首回りの熱感と頭痛を緩和
後頭部の髪の生え際、首の太い筋肉の外側にあるくぼみに位置します。親指を風池に当て、頭の中心に向かって斜め上へ持ち上げるように心地よい強さで5秒間押し、ゆっくり離す動作を数回繰り返します。風邪による頭痛や首・肩の強張りをほぐすのに適しています。
③ 合谷(ごうこく):手のひら・甲側から全身の熱を散らす万能ツボ
手の甲側、親指と人差し指の骨が合流する谷間のやや人差し指寄りにあるくぼみです。反対側の手の親指で骨の下へ潜り込ませるようにして、少しズーンと響く強さで3〜5秒押し込みます。手のツボとして最も有名であり、発熱や喉の痛み、全身の不快感に幅広く対応できます。
④ 曲池(きょくち):肘の熱冷ましポイント
肘を直角に曲げたときにできる外側の横ジワの端にあります。親指をシワの先端に当て、肘の骨に向かって垂直にやや強めに押し込みます。曲池は体内の熱を冷ます力が非常に強く、皮膚の赤みや高熱のだるさを鎮める効果があります。