「1トン=1,000kg」という常識が通用しないケースがあります。それが、アメリカやイギリスなどヤードポンド法を使用する国との貿易や、海運・航空貨物のやり取りです。世界には歴史的な背景から主に3種類のトンが存在しています。
日本を含む世界の大半が採用しているのは「メートルトン(Metric Ton / 記号: mtまたはt)」で、1mt=1,000kg(約2,204.6ポンド)です。これに対し、アメリカで主に使われる「米トン(ショートトン / Short Ton)」は1ショートトン=2,000ポンド(約907.18kg)となり、日本の感覚より約93kgも軽くなります。
さらに、イギリスや旧英連邦諸国で使われてきた「英トン(ロングトン / Long Ton)」は1ロングトン=2,240ポンド(約1,016.05kg)と、逆に1,000kgを上回ります。海外から原材料を輸入する際や、洋書・海外ニュースのスペック表を見る際には、どのトンが使われているかを確認しないと思わぬ計算違いが生じるため注意が必要です。