フラッペ(frappé)という言葉の根底にあるのは、フランス語の動詞「frapper(打つ、叩く)」の過去分詞形です。料理や飲料の文脈では「強く氷で冷やした」状態を意味し、元来はクラッシュドアイス(細かく砕いた氷)をグラス一杯に敷き詰め、その上からリキュールや果実シロップを回しかけた冷製カクテル・デザートを指していました。
19世紀後半のヨーロッパで社交界を中心に親しまれていたフラッペは、時代を経て世界各国へ伝播する過程で独自の進化を遂げました。特にギリシャでは1950年代後半にインスタントコーヒーと冷水をシェイクして泡立てる「カフェ・フラッペ(Café frappé)」が国民的飲料として爆発的に普及。一方、日本においては大正から昭和初期にかけて洋食店や喫茶店が導入し、独自の「かき氷カルチャー」と融合しながら、現代のようなミルキーかつフローズン状のストローで飲むスタイルへと形を変えていきました。