捜査官の生命線とも言えるのが靴選びだ。かつては「刑事の足元はすり減った革靴」が定番のイメージだったが、近年の現場では劇的な変化が起きている。
長時間の立ち番、アスファルトの上でのダッシュ、静寂が求められる夜間の住宅街での追跡。これらに耐えうる装備として定着したのが、外見はクラシックなビジネスシューズでありながら、ソールに高反発スニーカー素材を組み込んだハイブリッドシューズだ。
靴底のパターンにも細心の注意が払われる。足音が響きやすい硬質ラバーを避け、足音を立てずに素早く間合いを詰められる特殊ラバーを採用する捜査官は多い。一見すると普通のサラリーマンに見える足元には、数秒の遅れが生死を分ける現場ならではの機能美が凝縮されている。