有名な人類進化図は大間違い?一本道ではない最新系統樹の全貌

有名な人類進化図は大間違い?一本道ではない最新系統樹の全貌

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あの有名な行進スタイルのイラストは、正式には「進歩の行進(The March of Progress)」と呼ばれます。原典は1965年に米タイムライフ社が出版した科学シリーズ本『Early Man(初期の人類)』(挿絵:ルドルフ・ザリンガー)の折り込み図版です。

この図が世に出た当時、化石証拠の少なさも手伝って「下等な霊長類から高等な現生人類へ一直線に階段を上るように進化した」という直感的なイメージが爆発的に拡散しました。しかし、原著のテキスト自体には「直線的に進化したわけではない」との注釈があったにもかかわらず、図の視覚的インパクトがあまりに強烈だったため、世界中に致命的な誤解を根付かせる結果となったのです。

生物進化は「下等から高等への一本道」ではなく、環境適応に応じた「無方向の多様化」です。直立二足歩行を始めた種もいれば、樹上生活に戻った種、道具を使わずに絶滅した種など、無数の試行錯誤が存在しました。サルからヒトへの一直線の行進図は、進化のダイナミズムを削ぎ落とした、学術的には不正確なデフォルメに過ぎません。

池田 達也
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池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。