この事件がエンターテインメント界に与えた最大の爪痕の一つが、2026年放送のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の降板騒動です。
当時、物語のキーパーソンである帰蝶(濃姫)役として既に第10話近くまで撮影を終えていた段階での逮捕だったため、NHKは急遽代役の選定に追われました。白羽の矢が立ったのは川口春奈。時代劇未経験かつタイトなスケジュールの中での代役起用でしたが、川口の熱演は結果として高い評価を獲得し、ドラマの危機を救う形となりました。
しかし、撮り直しに伴う制作コストの増大、初回放送日の延期、さらに契約中だった大手企業各社のCM打ち切りなどにより、発生した損害賠償額・違約金は総額5億円〜10億円規模に上ると報じられました。社会的信用の失墜とともに背負った金銭的・道義的責任は、あまりにも重いものでした。