かつて4車線から6車線あった車道は2車線へと絞り込まれ、生まれた広大な余白が歩行者や自転車に開放された。中央分離帯の緑地ゾーンと歩道がフラットに接続され、通り全体がひとつの広大なガーデンとして機能している。段差を極限まで減らしたバリアフリー設計は、車椅子ユーザーやベビーカーを押す家族連れからも絶大な支持を得ている。
「昔は車の排気ガスと騒音が気になって、歩道をゆっくり歩く気にはなれませんでした」と語るのは、近隣に住む60代の女性だ。「今はまるで森の中を散歩しているよう。毎朝のウォーキングが本当に楽しみになりました」と笑顔を見せる。沿道には木製のデッキや可動式のテラス席が設置され、街のどこにいても座って休める環境が整えられた。