ネット上の掲示板や知恵袋などでは、「電話で聞いたら教えてくれた」「店舗によって対応が違う」といった過去の書き込みが散見されます。しかし、これらを鵜呑みにして電話をかけるとトラブルや無駄な手間に繋がります。
なぜセリアは電話での在庫確認を厳格に断っているのでしょうか。その背景には、100円均一ビジネス特有の店舗運営オペレーションが存在します。
一般的なセリア店舗は、2万点から3万点以上におよぶ膨大なSKU(商品数)を少人数のスタッフで管理しています。1本の電話で「〇〇という商品はありますか?」と問い合わせを受けると、スタッフは売り場を離れて広い店内やバックヤードを数分間捜索しなければなりません。これによってレジ対応が滞り、店舗に足を運んでいる目の前の顧客への接客品質が著しく低下してしまいます。
また、100円商品は回転率が極めて高く、電話を受けた時点で棚に1個残っていたとしても、別の顧客がカゴに入れてレジへ向かえば数分で売り切れます。「電話ではあると言われたのに来店したら無かった」という行き違いを防ぐためにも、店頭でのリアルタイム端末照会に一本化されています。
さらに、「取り置き(電話で確保してもらうこと)」と「取り寄せ(メーカーから店舗へ新規納品してもらうこと)」は明確に区別されています。店頭にある現物の取り置きは断られますが、メーカー在庫からの取り寄せであれば正式な発注処理として受け付けてもらえます。