インテリアや家具としての意匠性において、両者は空間に全く異なる表情を与えます。ヒノキの木肌はきめ細やかで、淡い黄白色から気品ある桜色を帯びた色調が魅力です。年月を経るごとに美しい飴色へと変化し、光沢感を帯びていきます。木目は繊細で主張しすぎず、空間全体を明るく上質に仕立て上げます。
スギは、木の中心部(赤身)と外側(白太)の色差がはっきりしている点が特徴です。濃い赤褐色と白が混ざり合うダイナミックな木目や、年輪の力強い陰影が楽しめます。素朴で力強く、温かみのある和モダンやナチュラルテイストの空間に抜群の相性を誇ります。
香りの成分とその心理的効果にも明確な違いがあります。ヒノキ特有の芳香はアルファピネンやテルペン類に由来し、森林浴と同等の深いリラクゼーション効果と自律神経を安定させる働きがあります。スギの香りは、酒樽や割り箸でも親しまれるどこか懐かしく穏やかなウッディノートで、心を落ち着かせるセドロールなどの成分を含んでいます。