かつて入場者数の伸び悩みに苦しんだ時代が嘘のように、いま土俵の周りには立ち見が出るほどの熱気が満ちている。日本相撲協会が公表した最新データによると、東京本場所のみならず地方場所に至るまで、前売券は即日完売。完売御礼の札が何日も連続で掲げられる光景は、過去最高レベルの動員実績を記録した黄金期に匹敵する。
背景には、観客層の劇的な若返りと多様化がある。SNS上で力士の愛らしい素顔や激しい稽古風景が拡散されるようになり、「敷居が高い伝統芸能」から「親しみやすいエンターテインメント」へと人々の認知が激変したのだ。