なぜ、この場所で冬に桜が咲くのか。その理由は1908年(明治41年)の日露戦争勝利記念にまで遡る。当時の住民たちが植樹した冬桜が起源とされており、昭和12年にはその学術的・観賞的価値が高く評価され、国の「国指定名勝及び天然記念物」に指定された。
春に咲くソメイヨシノなどの一般的なサクラとは異なり、ここの冬桜は年に2回開花する珍しい品種だ。春には青々とした新緑とともに可憐な花を咲かせ、秋から冬にかけては葉を落とした枝に再び花を咲かせる。藤岡市桜山公園に広がる冬桜の樹群は、厳しい冬の寒さに耐えながら力強く咲き誇り、地域の人々によって100年以上にわたり大切に守り継がれてきた歴史の証人でもある。