近年の食品業界全体を襲うインフレの波は、ハタダの製造ラインにも大きな影響を与えています。かつてワンコイン前後で手に入った商品群も、段階的な価格改定を経て現在の水準へと推移しました。
値上げの主因となっているのは、タルトやどら焼きの主原料である北海道産小豆、鶏卵、国産小麦粉、バター、そして栗の調達コストの高騰です。特に「どら一」に使われる上質なバタークリームや、「ハタダ栗タルト」の核となる栗の甘露煮は、国際的な相場上昇や天候不順による収穫量減の直撃を受けました。
さらに、風味と鮮度を長持ちさせるための特殊包装フィルムや化粧箱などの資材費、工場を稼働させる電気・ガス代、配送を担う物流運賃の上昇も重なっています。ハタダは単に価格を引き上げるだけでなく、餡の炊き上げ技術の向上や生地の保水性を高める改良を重ねるなど、品質と味の向上を同時に図ることでファンの納得感を維持しています。