調剤薬局の安さを追求する以前に、根本的な選択肢として存在するのが「院内処方」と「院外処方」の差です。院内処方とは、受診した病院や診療所の会計窓口で直接薬を受け取る方式を指し、院外処方は調剤薬局へ処方箋を持っていく方式を指します。
純粋なコスト面で結論を述べると、圧倒的に安いのは「院内処方」です。院外の調剤薬局を利用する場合、調剤基本料や服薬管理指導料など、薬局を別組織として維持するための管理コストが保険点数として上乗せされます。一方で院内処方の場合、病院側で算定できるのは「院内処方箋料」や簡易な「調剤料」程度にとどまるため、同じ処方内容であっても3割負担で500円〜1,000円以上安くなるケースが一般的です。
しかし、現在の日本の医療現場では「医薬分業」が国策として推進されてきた歴史的経緯があり、院外処方率は全国平均で75%を超えています。医師が処方に専念し、薬剤師が独立した立場で重複投薬や相互作用を二重チェックするという安全上のメリットがある反面、患者側の費用負担は確実に増加しました。もし近隣に通いやすい「院内処方を継続しているクリニック」があるならば、コスト重視の観点では有力な選択肢となります。